秋たけなわ、というかやっと「例年にない」暑さから解放されました。とはいえ10月は台風三昧で海は荒れ、2回しか船に乗れませんでした。いつもは秋の鯛の数釣りがパターンですが、昨年から福田港からのヒラメ・道楽(ヒラメのための生き餌取り時にワラサ、カンパチなどの青物も狙います)釣りが大変面白くなりハマっています(写真 イ)。
写真 イ

 
この文章を書いているのは11月ですが、道楽釣りは8月末から始まりました。27日にはなんとヒラメ3枚とかってない釣果をえられました(写真ロ)。この日は生き餌に小サバが混じりヒラメの餌としては小アジよりもよいとの船長の話があり、良い釣果につながったと思います。すなわち、ヒラメという魚はいわゆるフィッシュイーター(小魚などを主食とする)という習性をもっていて、よく動きのある餌を使う事が釣果に影響を与えます。

写真 ロ

その事をより効果的にするためにはハリスの長さをどうするかとか、ヒラメが餌を食いこんだ時の習性を考えた対応に工夫が必要となります。一般的には「ヒラメ40」といって、最初の大きなアタリがあってから40数えてから大きく合わせるというものです。しかし、いままで福田港からの釣りでヒラメを釣った時のパターンは、いきなり大きな引き込みに対して大きく竿を合わせるというものでよかったのです。

九月、十月と季節が移ってゆき当然気温水温も下がってくると、ヒラメの習性も変わるのでしょうか、いきなり大きな食い込みという釣りパターンがなくなり、続いての大きなアタリがない状況になりました。短気な私はしびれを切らして待ちきれず道糸を引き上げてしまうという事が何度もありました。

写真 ハ (刺身)

しかし呑み込みがなぜ40秒(?)かかるというのだろうか。いろいろ釣り雑誌を読んだり釣り船の船長に聞いたりで研究しました。だんだんドツボにはまってしまったようです。結論として、ヒラメが最初食い込んだ後の習性への対応に40待つ、という対応にもう一つ考えるべき状況があったという事だと思います。この辺りはまだ研究段階というか企業秘密とでもしておきましょう。次回の釣行で実践して成果があったらご披露という事にします。

いささか釣り方に偏った文章になりましたが、ヒラメは食して一級品、刺身、ムニエル、シヤブシャブなど多様な調理をしても美味しい魚です(写真ハ)。最近はやりの熟成という過程を経ての賞味の仕方もお勧めで、3~4日たっても十分な味わいがあり、むしろ脂がのってきたうまみが出ます。寒が厳しくなるこれからが一層のおいしさが進むといわれますので、いささか買うと高価ではありますが是非その上品な味をご堪能ください。

 

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